ジョンソン英首相、内閣と公務員の大幅刷新を計画=英紙

ジョンソン英首相、内閣と公務員の大幅刷新を計画=英紙
 12月15日、ジョンソン英首相は閣僚数の削減も含む大幅な内閣改造を行うほか、公務員の代わりに外部の専門家を起用するなどして「革新的」な政府を構築する考えだ。英紙サンデー・タイムズが報じた。写真は保守党の支持者と握手するジョンソン氏。12月14日、デュルハムで撮影(2019年 ロイター/代表撮影)
[ロンドン 15日 ロイター] - ジョンソン英首相は閣僚数の削減も含む大幅な内閣改造を行うほか、公務員の代わりに外部の専門家を起用するなどして「革新的」な政府を構築する考えだ。英紙サンデー・タイムズが報じた。
同紙が関係筋の話として報じたところによると、ジョンソン氏は12日の総選挙で自身率いる与党・保守党が下院の単独過半数を獲得したことを受け、イングランドの北部や中部で公共サービスの充実を図るため、主要閣僚の最大3分の1を交代させる可能性がある。同地域は、最大野党・労働党の長年の支持基盤だったが、今回の総選挙で保守党が議席を奪った。
また、ジョンソン氏が欧州連合(EU)離脱を果たす期限としている1月31日にEU離脱省を廃止する見通し。さらに、内務省とは別に国境と移民を管轄する省を新設し、国際貿易省と民間企業・エネルギー・産業戦略省を統合させると伝えている。
内閣改造については、当面は選挙前に辞任した閣僚の後任を任命するにとどめ、EU離脱後の2月に大幅改造する見通しだという。
ある政府高官は同紙に、2月にはかなり大幅な内閣改造が見込まれると述べたうえで「メディアや目先の問題を心配せずに任務をこなせる人材を見つける。われわれは非常に詳細で革新的な計画を策定しており、それを実行する」と語った。
ジョンソン氏の報道官は、コメントの求めに応じていない。

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