米当局、実業家を児童買春罪で起訴 トランプ氏らと親交

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米ニューヨークの連邦捜査当局は8日、過去にヘッジファンドを運用していた実業家のジェフリー・エプスタイン容疑者(66)を性目的の未成年者人身取引罪で起訴した。
マンハッタン連邦地裁に提出された起訴状によると、被告は少なくとも2002年から05年にかけて、18歳未満の未成年者と知りながら少女らをニューヨークやフロリダの自宅に連れて行き、性的な行為を行わせ、見返りに金銭を与えていた疑いが持たれている。被害者の中には14歳の女児も含まれていたほか、一部の少女には別の少女を紹介する目的で金銭が渡っていたという。
エプスタイン被告はこの日の審理で起訴内容2件についていずれも無罪を主張した。これまでに裁判所に提出した書類の中では、少女らとは同意の上で行為を行っており、少女らの年齢は18歳だと思っていたとしている。有罪なら最長で45年の禁錮刑を受ける可能性がある。
バーマン検事は会見で「被告の行為は良心をも揺るがすもので、月日が流れたとはいえ、今や大人になった被害者たちにとって非常に重大な事件であることには変わりない」と述べた。
エプスタイン被告はトランプ大統領やクリントン元大統領らと親交があったことで知られる。07年にも児童性的虐待罪で起訴されており、08年に司法取引で禁錮1年1月の判決を受けている。
*内容を追加しました。

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