ファーウェイ制裁、米安全保障のリスクに グーグルが警告=FT

ファーウェイ制裁、米安全保障のリスクに グーグルが警告=FT
 6月7日、米アルファベット傘下のグーグルは、米政府が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への全面的な取引規制に乗り出せば、国家安全保障上のリスクになる恐れがあると警告した。写真はニューヨークで4日撮影(2019年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)
[7日 ロイター] - 米アルファベット傘下のグーグルは、米政府が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]への全面的な取引規制に乗り出せば、国家安全保障上のリスクになる恐れがあると警告した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が6日に報じた。
ファーウェイへの制裁は短期的には同社の痛手となるものの、業界専門家は、長期的には同社や他の中国企業が国内の技術開発を強化して自立度を高め、グーグルなど米国企業の地位を脅かす恐れがあると指摘する。
グーグルのロビー活動について知る関係筋の話としてFTが報じたところによると、グーグルは特に、ファーウェイ製スマートフォン上で基本ソフト(OS)「アンドロイド」の更新ができなくなり、ファーウェイが自社版アンドロイドの開発に乗り出す可能性があることを懸念している。グーグルは、ファーウェイが手を加えたアンドロイドはハッカー攻撃などにより脆弱になると主張しているという。

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