ブラックホールの撮影に初めて成功、おとめ座のM87

[ワシントン 10日 ロイター] - 重力が巨大で光さえ脱出できないため、目視できないとされているブラックホール。その写真撮影に、国際的な科学者チームが初めて成功したと10日発表した。アインシュタインが1915年に提唱した一般相対性理論を強く裏付けるものだという。
撮影されたのは、おとめ座銀河団にある楕円銀河「M87」の中央にある巨大ブラックホール。画像では、暗い中心部を赤、黄、白の輪が取り巻いている。
 4月10日、重力が巨大で光さえ脱出できないため、目視できないとされているブラックホール。その写真撮影に、国際的な科学者チームが初めて成功したと発表した。アインシュタインが1915年に提唱した一般相対性理論を強く裏付けるものだという。提供写真(2019年 ロイター/Event Horizon Telescope (EHT)/National Science Foundation/Handout)
今回の研究は、ブラックホールの現在置かれた環境の撮影を目的として2012年に開始した国際協力プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ・プロジェクト」が行った。画像撮影に利用したデータは2017年4月に、地球上の8つの電波望遠鏡を結合し地球サイズの仮想的な望遠鏡を作り上げることで得られたものだという。
会見はワシントン、ブリュッセル、サンティアゴ、上海、台北と東京で同時に開催された。
*チャンネルを追加しました。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab