ロシア疑惑報告書、未公開部分にトランプ氏に打撃となる情報=米紙

ロシア疑惑報告書、未公開部分にトランプ氏に打撃となる情報=米紙
 4月3日、モラー特別検察官のロシア疑惑捜査に参加していた捜査官のうち数名は、捜査の最終報告書には、バー司法長官が公表した4ページの概要よりもトランプ米大統領にもっと打撃となる内容が含まれていると考えており、それを同僚に伝えている。写真は公表された報告書の概要。3月にワシントンで撮影(2019年 ロイター/Jim Bourg)
[ワシントン 3日 ロイター] - 英ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)が関係筋の話として3日に報じたところによると、モラー特別検察官のロシア疑惑捜査に参加していた捜査官のうち数名は、捜査の最終報告書には、バー司法長官が公表した4ページの概要よりもトランプ米大統領にもっと打撃となる内容が含まれていると考えており、それを同僚に伝えている。
数名の捜査官は、バー司法長官は3月24日に報告書の概要を公表した際、もっと多くの情報を含むべきだったと考えているという。
捜査結果が、バー司法長官が説明しているよりもトランプ氏への打撃が大きいとなぜ一部の捜査官が考えているかについて、関係筋は具体的なコメントは拒否している。
バー司法長官の報告書概要と最終報告書の間に相違があることへの懸念が、捜査チーム内でどの程度広がっていたかは不明。モラー特別検察官の捜査チームには弁護士や捜査官多数が加わっていた。
バー司法長官は、4月中旬までに報告書から安全保障、プライバシーなどに関わる部分を削除して公開すると説明している。
下院の司法委員会は3日、報告書の全文の提出を司法省に強制する権限を委員長に付与する法案を可決した。

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