タイ貢献党が連合形成、下院過半数確保の見込みと主張

タイ貢献党が連合形成、下院過半数確保の見込みと主張
 3月27日、タイで24日に実施された下院選の結果が確定しない状況が続く中、タクシン元首相派の「タイ貢献党」は、他の政党と「民主戦線」を結成したと表明した。会見するタイ貢献党の首相候補であるスダラット元保健相(左)と「民主戦線」を結成した他政党の党首ら。バンコクで撮影(2019年 ロイター/ATHIT PERAWONGMETHA)
[バンコク 27日 ロイター] - タイで24日に実施された下院選(定数500)の結果が確定しない状況が続く中、タクシン元首相派の「タイ貢献党」は27日、他の6政党と「民主戦線」を結成したと表明した。また、下院過半数の255議席を確保できる見通しで、政権樹立を試みる権利があると主張した。
ただ、同連合の議席は新首相の選出に必要な数には届かない見通しだ。首相は上院(定数250)と下院の計750人の議員による投票で選ばれ、上院は軍政が全議員を任命する仕組みとなっているためだ。
タイ貢献党の首相候補であるスダラット元保健相は記者会見で、これまでの開票結果に基づくと、「民主戦線」に参加する他党と合わせて255議席を獲得できる見通しだと述べた。
タイ貢献党の幹部によると、民主戦線に参加するのは、新未来党、民主党など。
一方、親軍政政党でプラユット首相の続投を支持する「国民国家の力党」も、政権樹立を試みる権利があると主張。タナコーン副報道官は記者団に対し「われわれは最も多くの票を獲得した。約800万人がプラユット氏の首相続投を望んでいる」と述べた。
プラウィット副首相は民主戦線の主張についての質問を受けた際、選挙委員会が公式結果を公表するまで6週間ある中で各党は早まって行動するべきではないと述べた。
*内容を追加しました。

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