タイ王女の首相候補擁立、国王の反対受け選管が可否判断

タイ王女の首相候補擁立、国王の反対受け選管が可否判断
 2月11日、タイ選挙管理委員会は、3月24日の総選挙に向けタクシン元首相派のタイ国家維持党がワチラロンコン国王の姉のウボンラット王女を首相候補に擁立したことを巡り、擁立を承認するか検討する。バンコクで8日撮影(2019年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 11日 ロイター] - 3月24日に予定されるタイ総選挙に向け、タクシン元首相派のタイ国家維持党がワチラロンコン国王の姉のウボンラット王女を首相候補に擁立したことを巡り、選挙管理委員会は11日、擁立を承認するかどうか検討する。
ワチラロンコン国王は8日、王女が首相候補となるのは「不適切」として反対の立場を表明している。
選管は王女に首相候補となる資格があるかどうか15日までに判断する必要があるが、委員らが国王の意向に反する決定を行う可能性は低い。
選管は、王女を擁立したタイ国家維持党の資格剥奪を求める申し立ても検討する。
護憲団体の幹部はロイターに対し「王室の発表は、タイ国家維持党が選挙法に違反したことを明確に示している」と述べた。
タイ国家維持党は「国の問題を解決するため選挙に取り組む」とする声明を発表した。
タイの選挙法では選挙運動で王室を利用することを禁止している。

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